2018.02.23
ランチミーティングにおいて
当事務所においては定期的に,事務局を含めたメンバー全員でランチミーティングを行い,事務所運営について協議を行っています。
そうした中,先日のミーティングにおいて,「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」(中公新書)をもとにその内容について協議を行いました。
この本は最近話題の新書ですが,要点をかいつまんで述べると,
・意思決定に携わる人は,これまで「論理的」「理性的」な判断が求められてきたが,これらは時間がかかり,また差別化が期待できず,ときに倫理を踏み外すおそれがある。そのため,これからは「直観的」「感性的」な要素が求められる。
・つまり,「サイエンス」(論理や数値目標など)だけでは足りず,「アート」(美意識)が必要になる。
・美意識を鍛えるために,芸術,哲学,文学に触れることが必要である。
といったことが述べられています。
これを私たちの仕事にフィードバックすると,
・法的な観点のみアドバイスをしても仕方がない。それは美意識にかなうのかという視点が必要。
・仮に,論理のみが通っていても,筋が美しくない事件は上手くいかないことがある。逆もまた真なり。
・アートに触れることが,自分の知的パフォーマンスを高める。
・その人がアートの要素が強い人か,サイエンスの要素が強い人という視点で考えると,より説得的な話の仕方ができる。
・クライアントの自己実現に寄与するような,事務所として弁護士としてのセンスを鍛える。
といったところになることが確認されました。