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ハワイからのレポート 第1号

ハワイ大学大学院に留学中の西片和代弁護士から、ハワイの不動産事情に関するミニレポートです。


ハワイの不動産登記にはregular system と、Land Court Systemの2種類があり、このうち後者は手続きが複雑なため、7割ぐらいは前者が利用されるものの(両方を利用する場合もあり)、これが日本ほど厳格でないことから、購入者が完全な所有権を取得できるよう担保するため、「所有者名義保険」なるものがあるそうです。
そして興味深いことに、その保険料を支払うのは購入者(買主)自身ではなく、売主が6割を負担するそうです。
また、不動産取引において、日本では買主、売主双方を仲介媒介するケースが多いですが、利益相反を避けるため、ハワイでは買主、売主双方にそれぞれの不動産業者が付きます。
そしてその不動産事業者に支払う手数料も、すべて売主負担です。
自宅を持つ、というアメリカンドリームを実現しやすくするために、不動産購入に際しては、買主の負担をできるだけ軽くするという考え方の現れともいえそうです。
今後は、ハワイでの不動産取引の現場や、不動産分野で活躍する弁護士の仕事現場からもリポートする予定です。

 


(ハワイ大学マノア校)